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100を超える施設がどのように古いMR装置を蘇らせたのか。

最先端の技術をより手軽に実現する「SIGNA™Explorer Newgrade」

聖隷富士病院様にて行われたSIGNA Explorer Newgrade前後の装置外観

ほとんどの医療施設にとって、磁気共鳴コンピュータ断層撮影装置(MR装置)の購入は、10年に1回の大きな買い物に相当します。実際に日本医用画像放射線システム工業会(JIRA)のレポート*1によると、MR装置の購入の平均期間が約12年と1988年の調査から年を追うごとに延びています。しかし、臨床における撮像方法、PCハードウェア等の技術は10年も待たずして日々進化しています。

GEヘルスケアでは、SIGNATM Continuum(Continuum思想)という考えのもと、一度導入頂いたMR装置をアップグレードして最新の機能をお使い頂くためのプログラムを1990年代より販売しています。

日本国内で最も古い稼動中のMR装置は北海道にて1989年に導入されました。このMR装置は今までに3度のアップグレードを行い当時のマグネットを使用して現在も稼働しています。

北海道にて1989年に導入され日本国内で最も長く稼動しているMR装置の現在の外観。このMR装置は今までに3度のアップグレードを行い当時のマグネットを使用して現在も稼働しています。

1989年販売当時のGE製MR装置の外観

 

MR装置で最も重要な構成品の1つが高磁場を発生させるマグネットそのものです。このマグネット自体は正しくメンテナンスを行う事により、長期間の使用にも耐えうる設計になっています。

例えるならば自動車のエンジンの様に、定期的なメンテナンスによって長期間稼動することができます。ただし、カーナビゲーションなどのデータは古くなると自動車そのものの使い勝手が悪くなりますが、データをアップデートすることにより、最新の機能を使えるようになります。

ここで定期的なメンテナンスとアップグレードによるContinuum思想の出番となります。基本的な機能を保証するメンテナンスを提供しながら、追加機能を備えた継続的なアップグレードにより、装置を最先端に保ち続けることができます。これは世界中で求められる概念であり、特に日本の市場にて最も成功しています。

2015年6月に販売を開始した「SIGNATM Explorer Newgrade(以下、Newgradeと言う)」は、既存の当社1.5T MR装置のマグネットを残しそれ以外のコンポーネントを全て変更し、新しくSIGNATM Explorerへと生まれ変わらせるプログラムとなっており、目に入る部分や手で触れる部分は全て新しく更新されます。

このNewgradeは日本国内で非常に高い評判を頂いており、販売開始以降4年経たずして100台の注文を頂くに至り、更に多くの引き合いを現在も頂いております。

通常MR装置を入れ替える場合は、マグネットをまず装置の外に出すために壁を壊す必要がありますが、このNewgradeではその必要がないため、最低限の工事にて更新を行うことが可能になります。

さらにSIGNA™Explorerは、新規で販売を行っている60cmボアのPremium機種となっており、最新バージョンでは圧縮センシング等の機能を搭載することが可能です。

先の自動車の例を挙げるならば、エンジンを除く自動車の全て交換することに匹敵し、パワーステアリング、キーレスエントリーや最新の安全機能を搭載し、まったく新しい外観を提供します。

所有者の視点で見ると、最新モデルと同じスペックをもつMR装置を、比較的手頃な金額で入手するようなものと言えます。さらに、入れ替えはより短期間で完了し、検査への影響を最小限に抑えることができます。

Newgradeを実施頂いた一般財団法人恵愛会 聖隷富士病院 放射線科部長 塩谷 清司 先生より頂いたコメントの抜粋を紹介させて頂きます。

「当時の当院放射線部職員の間では、『最新のMRI装置をスマートフォンだとすると、当院のMRI装置は黒電話のようなものだ』と揶揄されていました。新しい装置を導入することにより、これらの問題を解決することができると確信してはいましたが、一方で新しい装置への機器更新には非常に大きな投資を必要とし、これがボトルネックとなっていました。

しかし、当初使用していたMRI装置は、マグネット以外の構成部品を一新することでGEの最新機種であるSIGNA Explorerへグレードアップすることが可能でした。これは、1億円以上かかる新規入れ替えに比べて、非常に経済的な解決策でした。さらに設置工事により既存の装置を止める期間は、新規入れ替えでは2~3ヶ月かかるところ、Newgradeでは1か月未満に抑えられました。

Newgradeの導入により、装置本体のアップグレード・入れ替え工事含め、初期投資を大幅に削減できました。」

 

*1 「出典元」

14回画像医療システム等の導入状況と安全確保状況に関する調査報告書

http://www.jira-net.or.jp/files/file2/2017_0414_newsrelease_summary.pdf